WEBデザイナーのキャリアにおいて、ポートフォリオは非常に重要な役割を果たします。デジタル時代の中で、WEBデザイナーの作品は主にパソコン上で制作され、WEB上で展示されることが一般的です。しかし、紙のポートフォリオもその重要性を失っていません。
紙のポートフォリオは、面接やクライアントミーティングの場で、インターネット環境がない場合でも作品を見せることができる利点があります。また、紙媒体であれば、作品を並べて比較検討しやすいというメリットもあります。デジタルリテラシーの低い面接官の場合、紙のポートフォリオで作品の全容を把握しやすくなります。
WEBデザイナーのポートフォリオ作成においては、冒頭ページに自己紹介やプロフィールを掲載するのが一般的です。ここでは、氏名、写真、生年月日、学歴・職歴、挨拶文、使用ツールなどを簡潔にまとめます。自己PRも加えると、さらに効果的です。
各作品には、制作期間や環境、成果についての説明文を添えます。特に、プロジェクトの概要、成果、使用した技術などを明記することで、作品に対する理解が深まります。また、受注案件の場合は、サイト名や公開年月、関わった内容なども記載しましょう。
ポートフォリオの適切なページ数は、15～25ページが目安です。あまりに多すぎると詳細に見てもらえない可能性がありますが、少なすぎると自身のスキルや経験が伝わりにくくなります。そのため、バランスの取れたページ構成が重要です。
ポートフォリオに載せる作品選定は、仕事の幅を示せるように様々な工程の作品を含めることが大切です。また、各作品には制作時の年齢やプロジェクトの年月を記載し、自身のスキル習得の速度や経験を示すことができます。
担当領域や役割が分かるようにすることも重要です。ポートフォリオには、どの部分を自分が担当したかを明確にし、制作過程での自身の貢献度を示しましょう。
最後に、ポートフォリオは読み手にとって見やすい構成にすることが大切です。表紙や最初のページには、応募企業に合った高品質な作品を配置し、目次ページを作成して全体の構成を分かりやすくするのも一つの方法です。
ポートフォリオは、WEBデザイナーの能力と個性を示す大切なツールです。紙のポートフォリオとデジタルのポートフォリオ、双方を用意しておくことで、あらゆる面接やミーティングの場で最大限のアピールが可能になります。ポートフォリオを通して、自分自身を効果的にアピールし、次のキャリアステップへと繋げていきましょう。